story
はじめまして。大木浩士と申します。
平凡なサラリーマン生活を長年送ってきましたが、ある出来事をきっかけに、自分の旗を立てて生きていこうと決めました。
それは、2011年に発生した東日本大震災です。
同年6月に、私は東北の沿岸部を訪れました。
目の前に広がる壮絶な光景。かつてたくさんの家族が生活していた場所には、おびただしい量の瓦礫や鉄骨が散乱していました。
私はそれまで、いつもと同じ日常はずっと続くものだと思っていました。
しかし、それは自分の勝手な思い込みだと気づきました。
「今日と同じ明日は、こないかもしれない」
沿岸部の変わり果てた景色を目の当たりにし、その思いが胸に重く刺さりました。
そしてこうも思いました。
「明日は我が身かもしれない」
自然災害だけでなく、病気や交通事故など。いつ何が起こってもおかしくはない。
いつかやりたいことがあったとしても、そのいつかはこないかもしれない。
時間は命と同じ。
命がある今、後悔がないよう、やりたいことは全部やろう。そう決意しました。
そして自分が取り組みたいことをプロジェクト化し、次々と形にしてきたのです。
「都市と地方の人をつなぐ活動」
「人の思いを形にするお手伝い」
「次世代に向けての教育講座の開催」
この3つが、当時の私が行ってきた主な活動のテーマであり、掲げた旗になります。
それまで会社の仕事しかしてこなかった私にとって、自分の意思で起こす活動は、試行錯誤の連続でした。
多くの失敗がありました。また、たくさんの成功体験も得ることができました。
その中で培われた〝プロジェクトづくりや課題解決のノウハウ〟を、自分の思いを形にしたいと思う方のために、役立てていきたいと考えました。
人は、一人ひとり違う人生を歩んでいます。
あなたもそうです。あなたには、あなただけが持つ経験がある。
他の誰とも異なる、感性や才能がある。
それらを生かし、あなたにしか生み出せないものを、小さく形にしてみませんか。
誰かの笑顔のために、あなたという存在を役立ててみませんか。
簡単にできることからでいいんです。
まずは小さくはじめてみる。すると、少しずつ世界が変わりはじめます。
自分との向き合い方、そして人とのつながり方が変わりはじめ、世界に対する影響力が少しずつ増えていくからです。
そうすればだんだんと、自分の人生を自分の手に取り戻すことができるようになっていきます。
OOKIWORKSとの出会いが、そのきっかけになればと考えています。
※著書『まずは小さくはじめてみる』の〝はじめに〟より抜粋。